不景気時に転職する際の注意点

不景気時の転職は難しい？

不景気時に転職する際の注意点

「未経験の業界・職種は避ける」

不景気時は転職者の数に大きな変動はありませんが、未経験の業種・職種に採用される可能性は低いため注意が必要です。なぜなら、企業は利益につながりやすい即戦力の人材を求めているから。成長が見込める未経験者を積極的に採用する企業はほとんどないので、不景気時に転職を考えているならなるべく経験のある業界や職種がおすすめですよ。

「経営状況を見てから決める」

現在の仕事に大きな問題や不満がない人は不景気のうちは転職を控えるようにしてください。ただし、不景気で給料が上がらない、短期間で辞めていく人が多い、売り上げが急激に減少している、資金繰りに疑問がある、といったようにお金に関する問題がある場合はそのまま働き続けても報われることはないでしょう。むしろ、倒産という最悪なケースを招いてしまう可能性の方が高いかもしれません。少しでも疑問に思うようなら転職を検討した方が良いでしょう。

「求人が終了する可能性がある」

不景気の影響で求人を募集していない業界や職種もあります。例えば、建設業界、人材派遣や教育関連のサービス業、広告や出版などのメディア業界、アパレルなどの小売業界などです。それでも転職したいなら不景気の影響がどの程度なのかを確認した上で行動に移すようにしてくださいね。

転職の目的を明確に

不景気時は有効求人倍率が低下し、転職の難易度が上がります。そのため、条件を妥協してしまう人もいますが、それでは景気が良い時よりも待遇が悪くなってしまう可能性があります。給料が上がらない、資金繰りに疑問がある、労働環境が悪くて心身に不調を抱えている、などはっきりした理由がないのなら、むやみに焦って転職する必要はありません。転職したことを後悔してしまいますよ。ただし、不景気でも転職した方が良い、という理由がはっきりとしているなら前向きに進めていくべきかもしれません。例えば、次のような状況です。
「これ以上景気が悪くなる前に不景気でも業績が好調な企業に好条件のうちに転職したい」「倒産する前に転職したい」「もともと狙っていた企業に求人が出て待遇面でも期待できる」などの場合です。現在の職場で働き続けるよりも転職した方が大きなメリットが得られるでしょう。
転職に景気は関係ないとはいうものの、やはり、不景気の時の転職はデメリットにつながることも少なくありません。明確な理由がないのであれば転職はしない方が無難でしょう。転職すべきかどうかは客観的な事実に基づいて判断するようにしてください。

転職したいならココに注意！